99.9%は仮説2006年10月10日 12:31

 いつも小説の感想を書いていますが、実はビジネス関係もよく読みます。先日読みました99.9%は仮説という新書の感想です。
 世の中、良く分かっているようで分かっていないことが多い。皆分かっているように説明するが、実際には分からないことが多い。
 というようなことを極端に説明しているものです。多少極端過ぎる面もありますが私は好きです。パラぱらっと立ち読みして、”なーんだ何も分かっていないんだ”とか、”こんな説明はおかしい”などと思う方には適当でないかもしれません。それより”こういう考え方もあるのだ”と気づいてもらえればよいのでは無いでしょうか?
 大学のとき、研究室の紹介か何かのときに
”教官も先輩もわかったような顔をして、わかったように説明するけど、本当はわかっていない”というようなコメントを残した先輩がいました。それが、いまだに印象的です。でも、その教訓で今でも色々なところにあてはまると思います。
 ちょっと話は飛びますが、私は日ごろ、ずいぶん離れていると思っている人は意外と近い、でもすぐそこと思っている人ほど、思った以上に遠くに居ると思っています。矛盾しているようですけど、なんとなくわかりませんか?あの人は、とても手が届かないと思っていると、ふとしたきっかけで、自分と大して変わらないことに気づくことありませんか?逆に、あいつたいした事ないと思っている人が、ふとしたことで自分との差をつくづくと感じさせられたということありませんかね?

ライフワーク2006年09月24日 23:19

 最近キャリアを考える講習に参加しました。キャリアを考えるっていうと、今後の自分の仕事をどうするかという話なんですが、実はその先の定年後の生活も考えてくださいという意味もあります。
 人生80年、定年が60歳とすると、私の会社生活はあと十数年。その一方で定年後の生活は20年。たしかに、もう定年後の人生のほうが長くなってしまいました。
 ということで、あなたは会社生活以外にライフワークありますか?という質問されて困ってしまいました。趣味は、読書とか、車とか言っていますがそれって好きなことで、ライフワークじゃないよね、と思ってしまいます。
 でも、いきなりライフワークと言われてもそうそう皆さん持っていないのではないでしょうかね?もっと気軽に、ずーと好きなもの、今好きなもの、マイブームなんて言っても良いですよね。そういう意味で、私は車だったり、鉄道だったりします。
 車は、実は小学校後半から好きになっています。中学の時には、モータマガジンという雑誌を買っていたのですよね。高校時代はあまり車に興味がなく、大学に入って少し・・・。そして、会社に入って、熱が再びという感じですね。このあたりは、また今度。

重松 清 その2:ビタミンF2006年09月04日 22:36

 最近、宮部さんに加え、重松清さんの作品を読むことが多くなった。理由?そう、宮部さんの小説が、自分と違う世界を描いているのに対して、重松さんの作品が、自分と重なることが多いからかな。
 ビタミンFでもきっかけはそうだった。最初の作品のカラオケのシーンなんて、思わず自分に重ねてしまう。仮面ライダー、宇宙戦艦ヤマト、あしたのジョー・・。アニメオタクのオヤジが歌う歌だ。それに続く物語。「その日のために」でもそうだったが、中年のオヤジの思いが不思議と共感を持って書かれている。それが重松さんの作品に対する私の思いだ。
 私は、読書でも音楽でも映画でもそうだが、感動して涙が出たとか、これにより人生観が変わったというような、強い印象をあまりもたない。でも、いい作品を読んだ後は、それがじっくりと体の中に吸収されて、すこしだけ元気の元に変わってわっているのかなという気がする。そういう意味で、すごい感動的な物語よりも、共感できる物語、自分と同調できる物語というのが好きです。

ラリージャパン2006年09月02日 22:38

 今年もWRCラリーin北海道、ラリージャパンが開催された。昔ラリーをやっていたこともあり、一度見に行きたいと思っているのだが、なかなか行けない。
 もうだいぶ昔になるが、日本国内の全日本ラリー選手権を長野だったか群馬だったかまで見に行った。モントレーという名称だった。あのころは、独身で時間もあり、身軽にどこにでも行けたが、最近は縛られるものが多くてなかなか行けない・・・
 本当は、この年になっても、実はラリー車を運転して林道を走ってみたいのですがね。
 以前久しぶりにヤビツ峠を走ったら、全線舗装されていて、時代の流れを感じてしまった。もっとも、私が86で走っていたのは20年も前だからな、当然だよね。
 さて、話はもどって、セバスチャン・ローブが優勝したそうです。

そして粛清の扉を -黒武 洋-2006年08月27日 14:17

 第一回ホラー大賞受賞作ということで、以前からなんとなく興味はあったがきっかけが無くなかなか読み出せなかった。
 今回、ふとしたきっかけで読み始め、一気呵成に読んでしまった。小説としては一気に読ませるものがあり、それなりに楽しめたが、なかなか背景にあるものが感じられないバトルロワイヤルともことなる背景、学校や社会に対する危機意識みたいなものを主張しているのだろうと思うのだが、正直あまり伝わってこない。BRのときもそう思ったが、あまりに現実とかけ離れたこのような設定で、本当にメッセージを伝えることができるのだろうか。