小説の読み方-推理小説1-2006年06月22日 23:21

 小説を読むとき、私は多少なりとも感情移入する。他の人も、みな同じだと思っているが(実際は他人のことは分からない)、感情移入した登場人物が、自分の思うように活躍(?)してくれるとうれしくなる。あるいは、異性であれば自分の相手として楽しい感情が抱けると、その小説は楽しくなる。
 昔から、推理小説が好きでした。子供のころよく読んだのは、江戸川乱歩の明智小五郎シリーズであったり、シャーロックホームズであったりします。そういうとき、常に自分は探偵でした。
 おなじ探偵ものでも、横溝正史氏の金田一耕介シリーズは、いまいちでした。理由が2つあって、ひとつは時代が少し古くなかなかイメージが重ねられないこと、もうひとつは、金田一が事件が起こってしまってから解決するので、すごくじれったく、なかなか感情移入ができないという点でした。そういうこともあり、大学生のころは、松本清張氏や森村誠一氏、高木彬光氏などを良くよみました。
 最近では、この人と決めて推理小説を読むことがあまりなく、そういう意味で最近の探偵については、私は良く知りません。時々読むのが、森博嗣氏の小説です。理由は、氏が理工系でいかにも理工系の小説で自分にあっていること、犀川創平と西之園萌絵という登場人物に自分を重ねることが心地よいことなどでしょうかね。

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