首都消失-小松左京2006年08月12日 16:59

 先日、日本沈没の映画を見た話を書きましたが、小松左京氏の小説はそれほど多く読んでいるわけではありませんが、印象に残るものが多いです。日本沈没もそうですが、首都消失、さよならジュピター、こちらニッポンなどです。
 どうも私は、日本を、あるいは世界を救うといったストーリーが好きなようです。この首都消失もそうです。突然、首都が雲のようなものにかこまれて、外界との連絡がとれなくなるというものです。首都そのものが物理的に破壊されるわけではありませんが、首相をはじめ首都機能が完全に麻痺し、結果的に消失したものと同じになってしまうというものです。
 この小説の中では、エンジニアというより政治家が活躍する場面が多く、結局各県の知事のあつまりである知事会というものが、失われた政治機能をカバーするよう奮闘するというストーリーだったと思います。そういう意味では日本沈没よりあまりのめりこみませんでしたね。もっとも年齢的にすでに仕事についており、自分に重ねられるような登場人物がいなかったこともありますね。
 そのころ私は横浜に住んでおり、小説の中では、ちょうど雲の境目あたりに位置していました。話は飛びますが、映画でも小説でも、自分の住んでいる場所や故郷の場所がどう書かれているか気になりませんか?特に近くについての記述がある場合にはなおさらです。

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