そして粛清の扉を -黒武 洋-2006年08月27日 14:17

 第一回ホラー大賞受賞作ということで、以前からなんとなく興味はあったがきっかけが無くなかなか読み出せなかった。
 今回、ふとしたきっかけで読み始め、一気呵成に読んでしまった。小説としては一気に読ませるものがあり、それなりに楽しめたが、なかなか背景にあるものが感じられないバトルロワイヤルともことなる背景、学校や社会に対する危機意識みたいなものを主張しているのだろうと思うのだが、正直あまり伝わってこない。BRのときもそう思ったが、あまりに現実とかけ離れたこのような設定で、本当にメッセージを伝えることができるのだろうか。