最近読んだ本:その日のまえに 重松清2006年05月21日 14:20

 最近読んだ本で印象に残っているものとしては、重松清さんの「その日のまえに」です。話題になった本なので読みたいと思っていたのですが、なか時間が無くて。それに実は、購入してからしばらく読まずに放っておいたんですよ。
 短編集なのですが、正直、読み始めてもあまりピンとこないなという印象でした。「お!」と思える印象になったのが、3つ目の「潮騒」からでした。年齢的に近い話題だったからかもしれないですが、昔の思い出をたどる中年なんてのは、以外に自分に似ていて好きだったのかもしれません。
 そのつぎのヒアカムズザサンから、加速して行き、その日シリーズは一気に読みきってしまいました。
 こういった作品は、人それぞれ感じるものがかなり違うのでは無いのかなと思います。読書って人により読み方違うかもしれませんが、私は普通、主人公やその相棒を、自分と同化させてストーリーを追っています。大体においてそういう設定で読みきれるのですが、この本は読みきったあと、何かが心に引っかかってしょうがありません。
 自分が当事者の場合、残される側の場合・・どちらの場合でも自分はどういう気持ちになるのか、なったのか、急に言葉に詰まってしまいます。